【歯医者さんが教える】歯科治療が苦手なお子さんへのサポート方法


「歯医者さん、こわい…」「お口を開けるのがイヤ!」
そんなふうに感じているお子さん、実はとっても多いんです。

今回は、歯科治療が苦手なお子さんによくある理由と、ご家庭でできるサポート方法をご紹介します。歯医者さんが少しでも「安心できる場所」になるよう、ぜひ参考にしてください。




■ なぜ歯医者さんが苦手なの?


お子さんが歯科治療を怖がるのには、いくつかの理由があります。

音や振動、ライトのまぶしさに敏感
口の中を触られるのが苦手
何をされるかわからないことへの不安
じっとしているのがつらい
過去の治療経験がトラウマに


これらは、発達の特性や感覚の感じ方が関係していることもあります。




■ ご家庭でできるサポート



1. 
事前にイメージトレーニング


絵本や動画、写真を使って、「歯医者さんってこういうところなんだよ」と視覚的に伝えてみましょう。
スケジュール表や絵カードを使って、「何をするのか」「どんな流れか」を知らせておくと安心感につながります。
⭐︎クリニックに絵カードあります。お声かけください。⭐︎

2. 
おうちでの練習(模擬体験)


歯ブラシで「お口を開ける・触られる」感覚に慣れる
親子で歯医者さんごっこ(役割交代も楽しいですよ)
電動歯ブラシを使って音や振動に少しずつ慣れていく



3. 
感覚を整えるアプローチ


深呼吸やハグでリラックス
「重いものを持つ」「ぎゅっと抱きしめる」など、固有感覚・深部感覚の入力もおすすめ(感覚統合の一つです)



4. 
安心グッズの活用


お気に入りのぬいぐるみやタオル
音が苦手な子にはイヤーマフ
光がまぶしいと感じる子にはサングラス
「これがあると安心できるよね」というアイテムを一緒に選んでみてください。





■ 歯科医院にお願いできること


治療の流れをゆっくり丁寧に説明してもらう
実際に使う道具を見せてもらう(触らせてもらえるとさらに◎)
段階的に慣れていく:まずは椅子に座るだけ、次はお口を開けてみる…とステップを踏んで進める方法もあります
発達障害や感覚過敏などへの理解がある歯科医院、小児専門の歯科を探すのもおすすめです





お子さんのペースに合わせて、ゆっくり一歩ずつ


「歯医者さん=こわくない」「がんばったら気持ちよくなる」と感じられるように、
私たち歯科医療者も、一人ひとりのお子さんに寄り添った対応を大切にしています。